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2013年03月

本日は電王戦第二局 ▲ponannza△佐藤慎一

さて、今週も電王戦ですね

こちら9:30開始ですよ

将棋界の逆境アーティスト佐藤慎一四段の登場です

第一局の阿部光瑠四段とは対照的に、年齢制限ギリギリでプロになった苦労人

対するはコンピュータ側の第四位のソフトponanza

将棋ウォーズのBOTとしても活躍するソフトです

正直、記者会見のときの開発者の態度がイラッときたので

元ボンクラーズであるPuella αと並んで負けてほしいソフト筆頭なのですが

まあやつは所詮四天王の中では最弱・・・


佐藤四段は残念ながら実績はメンバーの中では一番不足しています

ですが、この一局にかける思いは誰より強いというのが伝わってきます

亡き米長先生に恩義を感じ、この日のために酒断ちして頑張ってきたそうです

勝って親友の目ヂカラ先生と美味い酒を飲めるように応援します!

がんばれ!





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棋書紹介 - 上達するヒント

    上達するヒント
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【級位者】 ☆☆☆☆☆
【初段前後】☆☆☆☆☆
【それ以上】☆☆☆


唯一無二!これに代わる本は他にないでしょう!

将棋を指す上で重要なキーワードを一つずつテーマとして取り上げ

それに沿った内容の将棋(海外のアマチュアの棋譜)を丁寧に解説していくという形式です

私もたまに偉そうに上達法みたいなことを書きますが

そんなことはこの本にほとんど書いてあるんですよ

しかもわかりやすいんです


級位者にとっては目から鱗ものだと思います

この本の内容を意識しながら指すかどうかで将棋の指し方が変わります

大げさではなく将棋に対する意識が一つ二つ上の領域に行けます


有段者にとっては、今まで築き上げてきた感覚を言葉にしてもらったような

より具体的にしてもらったような

そんな感じを受けるのではないでしょうか

私の場合、実際に言葉にしてもらうことで

実戦で考えるときにかなり楽になった気がします


将棋の読みは言葉です。手を読むのは頭の中で

駒がUFOみたいに飛ぶわけじゃなくて、言葉で考えているんですよ。



これは藤井九段の言葉ですが、私も同じです

もしかしたらUFOみたいに駒を動かして読んでいる人もいるのかもしれませんが

私は日本語でロジックを組み立てて読んでいます

数学の証明と少し似ているかもしれません

なので、こうしてわかりやすく言語化してもらうと非常に読みの助けになります


強い人は実際にこういったことを考えながら将棋を指しているのは事実です

既に身につけているという強豪以外は間違いなく上達の助けとなるでしょう

また、上達の過程で節目に読み返すというのもお勧めできます

以前は理解が難しかった項目も、少しわかりやすく感じると思います

そうして上達を実感すると、新たな勉強へのやる気も出てくるでしょう

そんな噛んでも尽きぬ味のある本です





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俺の羽生さんがこんなに可愛いわけがない

渡辺三冠かあ

いよいよ世代交代を狙う勢いだなあ

羽生さんも頑張ってほしいけど

いや十分すぎるほど頑張ってるんだけど

永世竜王だけは取ってほしい

でも渡辺竜王が鉄壁過ぎるので取れる気がしない

もうしばらく二大巨頭時代が続くんでしょうかね?

このまま一気に渡辺時代ってことは、さすがにないと思うけど

どうなる将棋界?

最強羽生の逆襲を期待





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第2回電王戦 第1局 - ▲阿部光△習甦

ついに決戦の火蓋は切って落とされた

私も1年前から楽しみにしていた一大イベント

朝から画面に張り付いていました

注目の第1戦の展開を記しておこうと思います


先手:阿部 光瑠
後手:習甦

▲7六歩 △3四歩 ▲2六歩 △8四歩 ▲7八金 △8五歩
▲2二角成 △同 銀 ▲8八銀 △6二銀 ▲3八銀 △3二金
▲7七銀 △6四歩 ▲9六歩 △6三銀 ▲9五歩

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戦型は先手一手損角換わり

後手一手損はよくあるが、先手で手損するのは対習甦用の作戦だったのだろうかと思っていたら

「横歩取りが出来ないので」

なんと苦手な戦法を避けるための角交換だったようです

そして早い段階での端歩突き、これが角換わりでの用意の作戦だったようです

この段階では習甦は端歩を受けないことが多く、これは人間から見ると明らかなポイント

しかしコンピュータは大局観という要素がないため、現状において曖昧なポイントには

そこまでこだわらないところがあるようです


△4二玉  ▲4六歩 △7四歩 ▲6八玉 △7三桂 ▲4七銀 △3三銀
▲5八金 △3一玉 ▲5六銀 △5四銀 ▲7九玉 △2二玉
▲3六歩 △5二金 ▲3七桂 △6五桂

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駒組みが進み、習甦は囲いに入城しましたが

これも人間から見ると少し違和感を覚える進行

解説の阿久津七段によると、先に△5二金や△6五歩といった手を指して

相手の手を見てから△2二玉も含めて方針を決めたい場面だということ

次に攻めかかると決めているなら損のない手ですが

そこまで方針を決めてしまうものかと驚いていました

その方針に従ってかわかりませんが、△6五桂と跳ねていきなり襲いかかりました


▲6八銀 △8六歩
▲同 歩 △同 飛 ▲8七歩 △7六飛 ▲6六歩 △同 飛
▲6七銀上 △4四角 ▲8八角 △5六飛 ▲同 歩 △8八角成
▲同 玉 △4四角 ▲9八玉 △6九銀

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銀取りには▲6八銀と引いて受けました

ここで▲6六銀なら▲7三角を受けて△6三金のような手で穏やかだったのですが

引いて受ければゆっくりしては桂取りがありますから後手も後には引けません

飛車を捕獲するところまでほぼ変化なしの一直線

飛車を切って角交換、そして角を打ち直しました

しかしこの手順も手順前後ではないかとのこと

角を打たずに△6九銀とした方が手広いからです

この△6九銀を放置すれば、改めて△4四角と打ち下ろします

これなら▲9八玉には金を取る手が詰めろで入るため、より厳しかったというわけです

また、第1回 電王戦の覇者ボンクラーズは△6九銀に替えて△7七銀を推奨

詳しい解説はされませんでしたが、こちらの方が受けづらかったのではないかと思いました

もし同じように金を寄って受けたら、寄ってきた方の金を取れば

どちらで取っても味が悪いので、金寄りはしづらく

そうなると飛車を受けに使いづらいので、少し攻めやすかったのではないかと


▲6八金右 △7八銀不成
▲同 金 △5七桂成 ▲7六銀 △7五歩 ▲8五銀 △6七金
▲8八金 △4二金右 ▲7一飛

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一通り攻めてみたものの上手くはいかず、結局自陣に手を戻しました

しかしここで手を戻すくらいなら金を手持ちにしたままの方がずっと良かったはず

そこら辺の判断がまだ弱点なのかもしれません

有利なときは強いのですが、不利なときの判断は怪しくなるようです

▲7一飛と飛車を打ち下ろし、後手の攻めも切れ模様

阿部四段いよいよ盤石の態勢を築きつつあります


△5六成桂 ▲9一飛成 △8四歩
▲同 銀 △7六歩 ▲7八歩 △6六角 ▲5一角 △4一金
▲6二角成 △4二金上 ▲5一馬

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銀を叩いて△7六歩、このあたりはさすがと言うべきでしょう

▲7八歩と受けさせたこと、△6六角が銀当たりになることは一応のポイントです

しかしここでは△6六角を含みにしつつ、△5五角で桂と飛車を狙っていく方が

紛れがあったようです

こうした局面を複雑にする曲線的な逆転術はコンピュータも苦手のようです

この辺はさすがプロの芸といったところでしょう

銀取りに攻防の▲5一角で返しますが、ここで習甦が謎の手順

0手で馬を打たせたのと同じ局面にしてしまいました

水平線効果と呼ばれるコンピュータ将棋の最大の問題点の一つのようです


※水平線効果 - Wikipediaより抜粋

小さな損を繰り返すことで、大きな損をする状態を先延ばしにし、

本来よりももっと不利になってしまうこと。

この問題は現在でも解決されたとは言えないが、

10数手の先までの深い読みが可能になったことにより、

致命的な水平線効果は現れることはほとんど無くなった。



△3九角成 ▲1八飛 △6六馬
▲8二龍 △8六歩 ▲3五歩 △8七歩成 ▲同 金 △1二玉
▲3四歩 △同 銀 ▲4二馬 △同 金 ▲同 龍 △2二角
▲3一銀 △3二歩 ▲3三歩 △同 馬 ▲同 龍 △同 桂
▲4二角 △2一飛 ▲2二銀成 △同 飛 ▲3一角打 △2一銀
▲3六香 △8六歩 ▲同 金 △8五歩 ▲同 金 △7七歩成
▲同 歩 △8六歩 ▲3四香 △8七歩成 ▲同 玉

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以下、水平線効果と思われる手順で手数だけは伸ばしたという感じですが

チャンスらしいものもなく投了まで進みます

この水平線手順を見守る開発者の竹内さんも苦々しい顔を見せていました

勝負とは別に、一つの美しい棋譜を残したいと考えていた竹内さんにとっては

まったくつらい展開になったと言えるでしょう


勝ちをものにした阿部四段にとっては完勝と言って良い将棋だと思います

端を軽視するという序盤の悪癖を突いてポイントを挙げ

大駒を切らせる展開にもっていくことで入玉しやすい状況を作り

最終的に序盤に突き越した端に逃げ込む展開にして完全に攻めを余してしまう

人間のプロがコンピュータに優る大局観という武器を生かし切った理想的な展開です


よかった!プロはやっぱり強かった!





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電王戦に暗雲・ノートPCに負けていた?


人類とコンピューターとの戦いがいよいよ明日から・第2回電王戦開幕
http://weekly.ascii.jp/elem/000/000/134/134639/



2月の時点で電王戦の出場者がノートPCレベルのツツカナに2-3で負け越していたらしい

阿部四段、塚田九段の2人が勝利

佐藤四段、船江五段、三浦八段は負けたとか


個人的に一番期待している船江五段と、大将である三浦八段がノートPCに負けるとは…

今日、これから始まる電王戦も不安になってきますね

阿部四段は勝ったらしいですが、その勝ち方がコンピュータ相手に逆転勝ち

そんなこともあるのでしょうか?

本番用の高性能マシンでも起きるんでしょうか?


色々気になることもありますが

一番気になったのは、プロ棋士側が思ったよりもコンピュータを研究していないこと

ソフトを提供してもらえなかった佐藤四段は仕方ないですが(ツツカナで代用してるそうです)

塚田九段と三浦八段はこの2月の時点でまだ対戦相手と対局してすらいないとか

私のようなアマチュアからすれば、絶対に負けてほしくない対局なのですが

特にA級棋士である三浦八段には負けてほしくないのですが

本人はそこまでは思っていないのでしょうか?

現役棋士だから人間相手が優先なのは仕方ないとはいえ…


引退棋士の米長永世棋聖があれほど研究を重ねて、しかし敗北を喫した相手です

あの羽生三冠が、もし戦うなら1年間全棋戦を休場して研究するとまで言った相手です

現役棋士は絶対に負けられないはず

米長先生以上に勝つための研究をするのかと思っていました

うーん、本当に大丈夫なんでしょうか?


もしも健在なら、米長先生にもう一度出て頂きたかったなあ

彼ならなりふり構わず最大限の研究をしてきたでしょう

最年長名人を実現したときのように

第1回電王戦 対ボンクラーズのときのように





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電王戦開幕

いよいよ電王戦が始まりますね

こちらで9:30から開始となります

第1局は阿部光瑠四段 vs 習甦

阿部光瑠四段はまだプロ入りしたばかりで、どんな将棋を指すのかまるで知りません

見た限りでは、なんとも純朴そうな少年です

しかし調べてみると、朝日オープンで三浦八段、丸山九段、森内名人に勝っている

しかもプロ入りも16歳5か月とかなり早い

順位戦では振るわなかったようですが、これはなかなか期待の新人ではありませんか


しかし三段リーグでは東日本大震災で動揺し、成績を崩したという心配な面もあるようです

谷川先生は阪神大震災で地元が被災したときもタイトル戦で立派な将棋を指しましたが

谷川先生は当時既に棋界の第一人者であったわけですから

比べては酷というものかもしれません


彼にとっては初めての注目される将棋となるわけですが

コンピュータという異質なものを相手にどのような将棋を見せてくれるか

興味深い先鋒戦です





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チェスはじめました

最近チェスを少しやってみました

将棋と似ているので覚えるのも早いのではないかと思ったのですが

たしかに終盤の読み駒組みの感覚は通じるところがありそうです

が、それ以前に駒の動きや利きが微妙に違ってうっかりミスが多発するんです

特に目の前の駒を取れないポーン動きの複雑なナイトが危険です

当然ポーンに守られているとばかり思っていたナイトが

いきなりビショップあたりにすっぱ抜かれたり

突然クイーンがナイトに踏みつぶされて悲しい思いをしたり…

まだまだチェス入門β先生に教えを請わねばなりません

先生のレベル6に常勝できるまでは対人戦は無理そうですねえ

まだまだ負け越しです

というか人間はどのくらい強いのでしょうか?

想像も出来ません





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上達の道【3】 - 一手入魂

中級者以下で、特に伸び悩んでいる人に考えてほしいことです

テストみたいなものですが大事なことだと思います

まず一局指してください

そして棋譜を保存してください





指しましたか?

では以下を反転して読んでください


↓ ↓ ↓
今の対局の棋譜に初手から最終手まで

自分が指した手に注釈をつけられますか?

何を考えてその手を決めたのか、自分なりに具体的な考えを持って指しましたか?

そして、書き出した手の意味が、その前の手の意味と不整合はありませんか?



A 手の意味に不整合なく、他人に説明できるほど説得力のある内容になっていたら合格

  あなたは自分なりの考えできっと上達していけます

  もし今伸び悩んでいたとしても、原因を一つ絞り込めます


B 書き出すことは出来るけれど、手の意味が不整脈を起こしていたら

  今後は方針になるべく一貫性を持たせるように意識して指してみてください

  ちなみにこの不整脈を「変調」といいます

  プロでも変調はありますが、なるべく減らすように意識することが大事です


C そもそも全部の手の意味を書き出せないという人は不合格

  それでは感想戦も上手く出来ません

  なかなか上達しない級位者の典型的なタイプの一つではないかと思います

  「自分はこの手を指したとき、こう考えて指したんだ」と言えるように

  これからは自分の意志を込めた意味のある手を指しましょう







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NHK杯決勝 - ▲渡辺△羽生

先手:渡辺 明
後手:羽生 善治

▲7六歩 △3四歩 ▲2六歩 △4四歩 ▲2五歩 △3三角
▲4八銀 △8四歩 ▲7八銀 △8五歩 ▲7七銀 △2二銀
▲5六歩 △4二角 ▲7九角 △3三銀 ▲7八金 △3二金
▲6九玉 △5四歩 ▲3六歩 △5二金 ▲3七銀 △4三金右
▲3五歩 △6四角 ▲3四歩 △同 銀 ▲4六歩 △4一玉
▲2四歩 △同 歩 ▲同 飛 △3一玉 ▲2八飛 △3五歩
▲6八角 △3三桂 ▲7九玉 △6二銀 ▲8八玉 △7四歩
▲6六歩 △7五歩 ▲同 歩 △同 角 ▲7六歩 △6四角
▲5八金 △7三銀 ▲6七金右 △7四銀 ▲3六歩 △同 歩
▲同 銀 △3五歩 ▲4七銀 △7三桂

nhk決勝01

いったい何を思ったのか、この決勝で羽生NHK杯は不思議な駒組みを見せます

嘘矢倉から、3筋の歩交換をなんと手抜き

飛先の交換も歩を謝らずに3筋に位を張ります

さらに攻めはいわゆる理想型

随分欲張った構想です

なんだか佐藤前王将が好きそうな構想ですね



▲3七桂 △9四歩
▲2四歩 △2二歩 ▲9六歩 △9三香 ▲5七角 △9二飛
▲1六歩 △5三角 ▲6五歩

nhk決勝02


ところが一転、▲2四歩の垂らしに△2二歩の屈服の受け

多少形が悪くても、とにかく手を作らせないという方針なのでしょう

そして△9三香がどうやら疑問手

▲5七角と上がったばかりの香に狙いをつけ

両取りも構わず、大胆にも自分から▲6五歩と開戦しました

同桂から銀を取られても、手にした桂を▲2六桂と打つ狙いがあるので大丈夫との判断



△同 銀 ▲8四角 △7二歩
▲5五歩 △同 歩 ▲5二歩 △4二玉 ▲6六銀 △7四銀
▲5一歩成 △8六歩 ▲同 歩 △5一玉 ▲5八飛 △8七歩
▲7九玉 △8三銀 ▲7五角 △同 角 ▲同 歩 △2七角
▲5四歩 △4九角成 ▲5五飛 △5二歩 ▲7四歩 △4八馬
▲5六角

nhk決勝04


▲5二歩の垂らしから▲5一歩成の成り捨てが好手

中央に狙いをつけられた後手は受けづらい形

△8三歩と角を取りに行くと▲7五歩の反撃が痛いので

玉頭に嫌味をつけてから角を交換

その角を打ち込んで駒得を狙っていきましたが

▲5六角の好手があっては勝負あり



△8二飛 ▲7三歩成 △同 歩 ▲6五桂 △6二玉
▲7七桂 △8四銀 ▲8五歩 △3七馬 ▲8四歩 △6四桂
▲8三歩成
まで109手で先手の勝ち

nhk決勝03


投了図以下は△8三同飛に5三桂成と成り捨てて飛車を取ってしまえば

あとは簡単な寄せです


羽生NHK杯の謎の指し手に困惑する藤井九段もなかなか楽しかったですね

渡辺竜王の手の作り方が光る一局でした

ついに羽生NHK杯の牙城を崩して絶好調の渡辺竜王ですが

次は棋王戦に注目です





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棋書紹介 - 光速の寄せ【総集編】

   光速の寄せ【総集編】
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【級位者】 ☆☆☆
【初段前後】☆☆☆☆
【それ以上】☆☆☆☆

旧版の5巻【寄せ手筋総集編】92問の新しい問題を加筆したものです

光速の寄せシリーズの最終巻を飾るこの総集編

前2巻とは毛色が異なる構成となっています

それぞれの戦型に対応する寄せの手筋を集めた前2巻に対して、

本巻は速度計算速度を逆転させる手筋が主なテーマのようです


加筆部分は創作次の一手実戦次の一手ということなので

第2章、第3章のような問題を増やしたと考えられますが

残念ながら手元に旧版しかないので加筆部分については言及できません


第1章 基礎知識確認編

即詰み、必至、速度計算、攻防手

詰めろ逃れの詰めろ、ゼ/Z(絶対詰まない形)、玉同士の接近戦


といった終盤の基本概念について丁寧に説明されています

終盤の基本知識として押さえておきたいことばかりなので

本巻を持っている人は、振り飛車編や矢倉編を読む前に本章を読むべきかもしれません


第2章 次の一手総まくり編

部分図による創作次の一手です

寄せ合いの問題なので、自玉周辺と相手玉周辺が示されています

単純な寄せでは負けてしまう、どうすれば速度が逆転するか?

玉同士の接近戦で逆王手の筋を避けながら玉頭の勢力を逆転させるには?

といった形式の問題です

攻防手、合駒請求、詰めろ逃れの詰めろ、受けの妙手、早逃げ、開き王手、打ち歩詰め

様々なテクニックを駆使して速度差、勢力差を逆転させます

寄せの問題というより寄せと受けを両方考える総合問題といえます

かなり難しい問題が多く、有段者でも苦戦するでしょう


第3章 実戦次の一手編

著者の実戦を題材にした次の一手問題です

羽生善治の終盤術という本がありますが、これの谷川浩司版といえます

一局の将棋の終盤を要所で次の一手を出題しながら進めていくという形式です

ただし羽生善治の終盤術はある程度わかりやすく寄せが決まる局面がテーマですが、

本章はギリギリの終盤をいかに勝つかという問題が多いため、難易度はハッキリこちらが上です

もちろん参考になる手筋ばかりなのですが、私の読みの量ではほとんど付いていけず

谷川先生の読みに圧倒されながら鑑賞するという感じでした

無理して読み切ろうとするより(もちろんそれが出来れば素晴らしいですが)

トッププロの思考を追体験するといった感覚が良いような気がします





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棋書紹介 - 光速の寄せ【矢倉編】

穴熊と並んで最も有名な囲いであろう矢倉

矢倉の戦い方を知っているわけではないが、とりあえず使っている

そんな人も多いのではないでしょうか

しかし振り飛車戦と違い、矢倉戦は相手の一番堅いところを攻めていくことになります

寄せ方が良くわからないという人もいるのではないでしょうか

矢倉の難しい定跡を覚えるより先に、矢倉崩しの手筋を多く知ること

これが矢倉を得意戦法にする第一歩となるでしょう


   光速の寄せ【矢倉編】
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【級位者】 ☆☆☆☆
【初段前後】☆☆☆☆☆
【それ以上】☆☆☆


旧版の3巻【矢倉くずし初級編】4巻【必勝!矢倉応用編】をまとめたものです

前巻【振り飛車編】と構成はほぼ同じですが、居飛車と振り飛車で違う囲いを使う

振り飛車戦とは違い、先後で同じ囲いを使う矢倉戦に二冊分の分量を割いています

なので、初級編、応用編の違いを中心に紹介してみます


第1章 基礎知識編

やはり金矢倉をはじめとする様々な形の矢倉の長所短所を中心に解説されています

しかし矢倉戦の囲いは先後とも同じ

では応用編で同じことを繰り返すのかというと、もちろんそんなことはなく

応用編では実際の矢倉戦で頻出の、より実戦的な知識を中心に解説されています


第2章 光速の手筋編

ここでは初級編も応用編も実戦的な手筋が紹介されているのですが

難易度にそれほど差があるとも思えないので、

単に紹介する手筋を二分割したという面が大きかったのかもしれません


第3章 光速の即詰み編

こちらは難易度にも多少差がつけられていると言えます

応用編では級位者向けの問題がなく、かなり長手数の読みを必要とする問題が増えています

しかし初級編の問題も充分に難しいものもあり、手応えのある内容でしょう

応用編の問題は力尽くで詰ますような問題が多いので

個人的な感想としては初級編の方が詰将棋として良い物が多い気がします


第4章 実戦次の一手編

前巻【振り飛車編】にはなかった3択の次の一手問題

2冊分の余裕で入れられたものでしょう

これも難易度に明らかな差があります

直接的な手筋の多い初級編に対して、応用編では手が見えづらい漠然とした局面

複雑な変化を読み切らないと踏み込めないような手が増えています


第5章 実戦編

前巻同様の著者による自戦解説

棋譜並べなのであまり深く考えずに盤に並べながら読みましょう

わかりやすい解説で谷川先生の寄せの構想を堪能できます




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棋書紹介 - 光速の寄せ【振り飛車編】

高校の頃、学校で将棋が流行ったことがありました

そのときに友達の一人が持ってきたのが光速の寄せの2巻でした

興味を持った私は学校にいる間だけ貸してもらって読みました

入門書、詰将棋以外で初めて触れた本格的な将棋の技術書でした


   光速の寄せ【振り飛車編】
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【級位者】 ☆☆☆☆
【初段前後】☆☆☆☆☆
【それ以上】☆☆


囲いの崩し方を知っているかどうかで中終盤の速度がまるで違ってきます

相手の陣形のどこを狙えばいいか、そのためにどう駒組みすべきか

それが自分の中で組み立てられるからです

この本は囲いの崩し方を中心に終盤の寄せの技術を解説したシリーズ

旧版の1巻【振り飛車破り】2巻【振り飛車で勝て!」の内容をまとめたものです



1章の基礎知識編で振り飛車戦で使われる囲いの特徴が説明されているのですが

これがなかなか秀逸で、その囲いにおける終盤の考え方がよくまとめられています

自分と相手双方の囲いのどこが弱いのかは把握して戦いたいものです


2章の光速の手筋編がこの本のメインとなる部分といえます

改めて読んでみると居飛車穴熊崩しの手筋が少し薄いような印象を受けましたが

他の囲いには十分な問題を割いていると思います

特に船囲い崩し類似の本よりも詳しいのではないでしょうか


3章は光速の即詰み編

問題はここなのです

有段者におすすめする場合には大した問題ではないのですが

級位者にこの詰将棋はかなり難しいのではないでしょうか

あまりに難しいと感じたら、すぐに答えを見てしまうことをお勧めします


4章は実践編

谷川九段(当時は何かタイトルを持っていたと思いますが)の自戦記です

最初に中盤の方針終盤の目標を示しているのが面白い

寄せを意識した構想の立て方の勉強になると思います

解説もわかりやすいので棋譜並べ初心者にもお勧めできます





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上達の道【2】 - 「大局観」の正体を考える

「大局観」言葉はあるが、それは具体的にどういうものだろうか

一介のアマチュアに説明できるのか

まあ自分なりの感覚を言語化ということでやってみましょう

きっとひどい文章になるに違いありませんが

奇特な人は読んでくれるかもしれないと期待して



まず避けて通れない要素として形勢判断があると思います

棋書などでは4つの要素を基本として説明されています

①駒の損得

②駒の効率

③玉の堅さ(広さなど含んだ安定度、寄せにくさ)

④手番


これらの要素を複合的に考えていくわけです


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センスのない局面図で申し訳ないのですが、これを例に考えてみます

駒の損得はありません

②先手の銀が遊び駒であり、右桂も使えていないのに対して、

 後手に遊び駒はなく、取られるだけになりがちな振り飛車の左桂攻めに使えそうです

(このように各駒をそれぞれ比べていくと、最初はわかりやすいかもしれません)

③先手が居玉なのに対して、

 後手は7筋まで玉を囲って堅さ・遠さは大差です

手番は先手が握っています

 次に好きな手を指せるのは大きなポイントです


手番を握っている先手はそれを活かしたいのですが、

これだけ玉がしっかりしていると、何を指してもすぐには響いてきません

また、駒の効率が悪いために狙える筋も多くはありません

そして、先手の攻めが落ち着けば、堅さ・駒効率に優る後手の反撃を

居玉で受けなければならないわけです

当然後手が優勢です


さて、ここで突っ込みたいかもしれません

「おまえは対局中にこんなことごちゃごちゃ考えているのか?」

実際ここまで細かく考えているわけではありませんが、

重要なのは自分と相手を比べて、双方の主張点はどこなのかを把握することです

この場合の先手の主張点は手番だけ、後手の主張点は堅さと駒効率です

そして、今どちらが良いのかを正しく知ることも重要です

その情報をどう使うかというと、次に何をするべきかを考える材料になるんですね


持っている武器を活かしてどうするべきか

優勢の側はなるべくシンプルに考えられる局面に持って行く

相手より堅いから多少遅くても確実な攻めで攻め切れそうだ

相手が無理攻めをしているから切らしてしまえば良い

相手に有効な手はないから陣形を整備して堅さの差を広げよう

同様に有効な手がないから攻めに力を足して切れない攻めにしよう

などなど、そういったわかりやすい方針を考えます


劣勢の側は局面を複雑化するように指します

数少ない主張点をどう活かすのか

駒は得しているのだから、なんとか攻めを切らせば勝てる

攻め続けられているが、こちらの攻めも迫っているので一手空けさせればなんとかなる

遊び駒があるが、手番は握っているので、それを使って遊んでいる駒を立て直そう

駒損がひどい手番は握っている手番を離さずに攻めきるしかない

こうした方針に沿った、かつ読み切るのが難しい手をひねり出すわけです


【形勢判断】
   ↓
【主張点と優劣の把握】
   ↓
【それに沿った方針を立てる】


この流れを「大局観」だと私は考えています

これを一局通して、それほど意識しなくても自然に考えていられるようになれば

あなたの大局観が育ってきているということなのだと思います





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実戦の決め手【2】 - NHK杯準決勝 ▲郷田△羽生


別に私が指した将棋が題材でなくてもよかったんですね

というわけで本日のNHK杯選手権、▲郷田△羽生戦 の終盤から

見た方も多いと思いますが、私は起きてTVを点けたら既に終盤でした

後手の羽生NHK杯選手権者の攻めがどうも細く、負けそうかなと思っていたのですが

郷田棋王が寄せで少し失敗して駒を渡してしまいました

そこから羽生さんが素晴らしい決め手で逆転勝利したというものです





NHK 01

第1手となっていますが、途中の手順がわからず局面だけ作ったためです

今、5三にあった金を拾って駒を補充したところ

答えは反転させて読んでください



△5八龍 ▲同 金 △6九角 ▲7七玉 △8六銀 ▲同 玉
△7四桂 ▲7五玉 △6六馬 ▲6四玉 △7二桂 ▲5四玉
△4四金

【投了図】

まず△5八竜から入ります

これは取るしかありませんが、続いて△6九角

これを取ると△7九金 ▲5九玉 △4七桂 ▲同金 △5八銀までです

また、▲8八玉と逃げれば△7九馬と入って詰みます

よって上に逃げますが、そこで△8六銀が気づきにくい決め手

歩で取れば△8七金まで

玉で取りますが、△7四桂 ▲7五玉 △6六馬と追って

▲6四玉△7二桂と打てるというわけです

投了図以下は ▲4四同竜 △同馬 ▲6五玉 △5五飛 で詰み


これを残り時間の少ない中で発見したのだからすごい!

解説の先崎八段も「天才ですね」を連呼してました





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オンライン将棋【3】 - 将棋ウォーズ

将棋ウォーズ

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課金制のオンライン将棋サイトです


最初はスマートフォン専用アプリでしたが、最近PCブラウザに対応しました

画質・演出は派手操作性は良好機能は豊富

PCからの登録では最初に700円の課金が必要です

その700円で60日間のプレミアムとなります

※スマホからの登録では初回課金は必要ないようです



プレミアム期間中はいくつかメリットがあります

① 1日の対局制限(3局)が解除され指し放題になる

② 使用できるアバターが増える

③ 対局混雑時は優先的にマッチング



①②は説明の必要はないと思います

③についてですが、将棋ウォーズでは自動で相手を探してくれます

つまり自分で相手を選ぶことは基本的には出来ません

ある程度実力の近い相手が選ばれるようになっています

これ天下一将棋会のパクリじゃ

接続者数は将棋倶楽部24に匹敵するほどなので、相手にはまず困りませんが

近い実力の相手が見つからないときなど(そうでない場合もある?)に

ソフトとマッチングされることもあります

将棋ソフトponannzaに調整を施して複数存在します

ひたすら入玉を狙ってくるKingPonaなんて変わったやつもいます

ソフトは1秒指ししてくるので、たとえおかしな戦法を使ってきても切れ負けでは脅威です

ソフトと対局しない設定もできます

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将棋ウォーズ最大の特徴は切れ負け制であること

持ち時間○分、切れたら秒読み△秒というスタイルのところが多い中

唯一(たぶん)、切れ負け制を採用しています

どういうことかというと

持ち時間○分、切れたら即負けということなんです

10分切れ負けと3分切れ負け(弾丸モード)が用意されています

10分でもちょっと考え込むと切れてしまいます

まして3分では1手1~2秒くらいで指さないと切れてしまうので考える時間はほぼありません

逆に言えば、必ず20分(6分)以内に決着が付くということで

ちょっとした休憩時間などにやっても

熱戦になって決着が付かなくなるということがないのがメリット

3分は厳しいように思えますが、その手軽さを好む人も数多くいます

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難しい局面でソフトに代打を頼む棋神降臨という機能があります

ソフトが5手(相手の手番と合わせて10手進む)自動で指してくれます

課金アイテムみたいなもので、1回使うと100円分です

対局数に応じてもらえることがあるらしいです

一局中に使う回数は無制限なので、金の力で強敵を下すことも可能です

中盤あたりから5回も使えばほとんど自分で指すところは残っていないでしょう

どう見ても天下一将棋会のパクリ



特定の戦法、囲い、手筋を使うと

天下一将棋会をパクったような派手な演出・音声と共に特徴的な絵柄が表示されます

これはコレクションカードになっていて、集めることが出来ます

使っただけでなく勝たないとカードに色が付かないので

勝ちにくい戦法や実現しにくい戦法はかなり難しいです

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棋力を分析してレーダーチャートで表示してくれます

わかりにくいのが2つありますが

戦術力は定跡通りに指せば、芸術力は定跡外の戦いで好手を指せば増えるそうです

基本的に終盤力以外は激変することがあるので、そのときだけ見てもあまり当てになりません

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※Pona1さんの棋力です



友達登録の機能があり、お互いに登録し合うとその人と任意に対局できます

無課金の対局制限がないようで(未確認)、ツイッターで友達登録を拡散する組織が存在します

定期的に友達対局をしているらしいです



登録時に既にアカウントを持っている人の招待IDを入力すると

招待した人と、登録した人の両方に200WP(200円分の課金ポイント)がもらえます

私のIDは0pz1d2eです

みんな!オラに元気をわけてくれ!






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王将戦最終局 / 森下システムの興亡

王将戦が決着しましたね

最終局相矢倉 森下システム

かつては勝率6割を誇る戦法だったのですが、一度は雀刺しに駆逐されました



森下システム 01

▲3七銀 △8五桂 ▲2六銀 △9七桂成 ▲同 銀 △9六歩
▲8六銀 △8五歩 ▲8四桂 △8二飛 ▲8五銀 △9七歩成
▲同 香 △同香成 ▲同 桂 △9六歩 ▲同 銀 △8四飛

森下システム 02

森下システムは相手の出方を見てから方針を決める対応型の戦法ですが

そのために早く囲った玉が雀刺しの標的となってしまいました

本家 森下九段が森下システムを封印した一局だそうです



こちらは森下システム復活の一局

深浦八段(当時)の新しい工夫です

森下システム 03

雀刺しの駒組みを見て▲3七銀~▲4六銀と素早く繰り出し

端攻めが来る前に▲5五歩と突っかけます

△同 歩 ▲同 銀 △9六歩
▲同 歩 △同 香 ▲同 香 △同 飛 ▲5三歩

森下システム 04

端で香交換されたところで▲5三歩焦点の歩を一発

△同銀なら角道が止まるので▲9七香△同角なら▲5三香田楽刺し

この一局以降森下システムも見直され、再び公式戦で採用されるようになりました

現在は▲3七銀戦法が隆盛を極めているので、陽の当たることは少ないですが

佐藤前王将は得意とされているので、こうしてタイトル戦の大舞台で採用されました



佐藤王将がカド番を負けてしまい、王将戦が終わってしまって残念ですが

中盤のねじり合い、渡辺竜王の細い攻めを繋げる見事な技術

とても見応えのある一局でした





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実戦の決め手【1】


面白い手が指せたら紹介していけたら良いなと思います

これで最後にならないことを願う


tumi01.gif


私の実戦より

上手い決め手があります

答えは空白をドラッグして反転させて読んでください




▲3二竜 △同銀 ▲4一角 △同銀 ▲6二金


自玉は詰めろなので、詰ますか受けるしかありません

6三の逃げ道を塞いで角を打ちたいのですが、あいにく打つ場所がありません

しかし▲3二竜 △同銀 と金を手に入れてから▲4一角が詰将棋のような好手

玉で取れば▲4二金で詰み、銀で取れば逃げ道が塞がっていて▲6二金で詰みです

▲3二竜に △6三玉なら▲6二竜と追いかけて簡単に詰みます

詰将棋の格言「逃げ道に捨てよ」






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DIATONE D-80

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思わず目を疑ってしまいました

これはいったい何の冗談ですかね?

横に立つ女性の3倍近くもありそうな巨大エンクロージャに

三菱マークを冠した80cmウーファードンと1つ備えた常識外れの巨大サブウーファー

名門DIATONEも金のかかったジョークをやっていたんですね

これを部屋に置いて

「ホンモノの低音はこのレベルじゃないと出ないんだよなぁ!」

とか言ってみたいです


上達の道【1】 - 詰将棋考

今回は将棋を強くなるための勉強法の中でも定番中の定番

詰将棋について考察してみたいと思います

実は私、習慣的には詰将棋をやっていません

プロから上級者まで、教える側は口を酸っぱくして詰将棋詰将棋と言いますが

残念ながらそこまで楽しくないんです

少なくとも毎日やるほどの楽しみは見いだせません



では詰将棋を毎日やらなくても上達するのか

そもそも詰将棋の効果はどういうものなのか

それは他のことで代用可能なのか

それを考えてみましょう



まず第1の効果として、個人的にはこれが最も大きいと思いますが

詰む形詰ますための手筋を覚えることが挙げられると思います

詰将棋で使われるような手筋は自力で発見するのは困難なのです

詰むとわかっている詰将棋だから、そのような可能性まで考慮できるのです

そして詰将棋でそれを覚えたから、実戦にフィードバックされるというわけです

すぐに答えを見る同じ問題を何度も解く、といった方法を勧める人もいますが

この目的を達するためには有効な手段だと思います



第2の効果読む力が付くということ

将棋における基礎体力に当たる能力と言えます

これは考えることそのものに意味があるわけですから

同じ問題を繰り返し解いて覚えるということはあまり意味がないかもしれません

盤に並べて駒を動かしながら解くというのも良くないと言えるでしょう

実戦でそんな真似をすればもちろん反則です

自分にとって少し手応えを感じる程度の問題を、頭の中で解くというのが良さそうです



第3の効果自玉の危険に気がつきやすくなるということ

敵玉を詰ます能力に長ければ、自玉が詰まされる筋も見えるようになるわけです

これについて、詰将棋作家として有名な浦野八段がこう言っていました

本を逆さにして問題を解くと良い、と

しかしこの技は人に見られるとちょっと恥ずかしいので

本にカバーを掛けるか自分の家でやった方が良いかもしれません



他にも色々効能はあるのかもしれませんが、

私の考えではこの3つが大きいのではないかと思います

このうち、1つめだけは代用が難しいのではないかと思いますが、

2つめ3つめについては実戦が十分な代わりを勤めてくれるのではないでしょうか

読みについては終盤だけでなく、一局通してずっと読み続けているわけですし

守りをおろそかにすれば、当然痛い目をもって教えてくれます



私は詰将棋をあまりやりませんが、実戦対局は1日5~10局以上

暇なとき多いときでは20局~30局ほどもやることがあります

これが詰将棋の代わりをしてくれていると感じているのです



つまり、最初に手筋を覚えるまでは詰将棋にお世話になるのです

1~5手で実戦形に近いものがベストだと思います

主要な詰め手筋は5手まででほぼ網羅できるそうです

それを達成すれば、あとは詰将棋は気分転換程度に使い、

対局で上達していくという方法も考えられる(私はそうしている)わけです



もちろん詰将棋を毎日継続していれば、更に強くなっていた可能性はあります

私より強くなりたい人、詰将棋が楽しい人は是非やってください

しかし私のような三日坊主には苦行は出来ませんので、

自分が楽しいと思う対局をメインに据えて頑張るのです

楽しいと思うこと続けられることが最良の勉強法であろうと思います





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オンライン将棋【2】 - 81道場

81道場

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海外普及を意識したオンライン将棋サイト

完全無料


基本の作りは英語なので、日本語表記にしても一部英語は残ります

必要なところはだいたい日本語になるので英語が苦手でも問題ない範囲だと思います

作性は良好、見た目も良好、機能性はトップクラスでしょう

前回紹介した将棋倶楽部24よりも機能的には完全上位互換に近いのではないでしょうか

問題はユーザーの数が少ないこと

基本的には良く出来ていると思うので、

英語的な外観やトップページが日本人的には問題なんでしょうか?

それとも、他サイトと比べて外国人が多いということが一歩引いてしまうのか

週末でも100人くらいしか接続数がありません

相手を探しづらかったり、同じ相手との対局が多くなったりするかもしれません



人間のユーザーは少ないのですが、自動対局BOT(将棋ソフト)がいくつか用意されています

上の対局画面は一番弱い81BABYさんにお相手願いました

ハム将棋より弱いです

自信のある方は、このサイトで最強の座に君臨するGPS将棋さんと戦ってみてください

こんな強さです

私は勝てないのでやりたくありません

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今度の電王戦で三浦八段と大将戦を戦う最強のソフトですね

もちろん電王戦バージョンはここのBOTよりブラッシュアップされて、

ハード性能も桁違いのモンスターマシンなので、

同じ名前のソフトとは思えない強さではないかと思います



ミニ将棋中将棋といった少し特殊な将棋も実装されているのですが

私はあまりやっていないのでよくわかりません

ミニ将棋のソフト強すぎてやる気が起きない



北尾まどか女流初段が師範を務めているようです

ポーランドのカロリーナさんはこのサイトで将棋を指していたところを

北尾まどか女流初段に見初められて日本に将棋留学、

そして外国人女性が女流棋士を破るという快挙をやってのけたんですね






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A級順位戦最終日 ▲橋本△羽生戦

先手:橋本崇載
後手:羽生善治

▲7六歩 △3四歩 ▲1六歩 △8四歩 ▲5六歩 △8五歩
▲5八飛 △6二銀 ▲5五歩 △4二玉 ▲7七角 △7四歩
▲4八玉 △7三銀 ▲3八玉 △6四銀 ▲7八金

【第1図】
橋本 羽生_01

先手ゴキゲン中飛車対超速

3手目の▲1六歩に対して、振り飛車党なら△1四歩と突き返しておけば

対抗型になってもほぼ損はなく、相振り飛車になれば端攻めを狙いやすいので問題ないが

居飛車党寄りのオールラウンダーである羽生さんは居飛車を選択

通常の先手番超速と比べて振り飛車が端の一手を得した勘定だが、どう影響するか

橋本さん(以下ハッシー)は▲7八金型(△3二金型の先手版)


△3二玉 ▲6八銀 △4二銀 ▲5四歩 △7七角成 ▲同 銀
△5四歩 ▲同 飛 △5五歩 ▲3四飛 △3三銀 ▲3六飛
△4二金 ▲1五歩 △5三金

【第2図】
橋本 羽生_02

チャンスと見たのか、ハッシーは美濃囲いに収まる前に積極的に仕掛けていった

飛先交換に対して△5三歩などと打って、あっさり▲5九飛と引かれては振り飛車絶好調

当然そんなことは許さず△5五歩

ぼーっとしてたら△4五角で飛車が死んでしまうので▲3四飛~▲3六飛と歩を取って生還

歩得して嬉しいようだが、代わりに先手の飛車も働かせるのが大変な状態

後手、その飛車を目標にグイッと力強く金を繰り出した


▲6六銀 △4四金 ▲5六歩 △8六歩
▲同 歩 △4五金 ▲1六飛 △3四角 ▲5四角 △5二金
▲4五角 △同 角 ▲5五銀 △2四歩 ▲3五金 △1二角

【第3図】
橋本 羽生_03

なんとか飛車を使いたいが、ただ▲5六歩と合わせても当然取ってくれない

まず▲1五歩と飛車を広くしてから▲6六銀と中央の歩にプレッシャーをかけた

△4四銀に今度こそ▲5六歩と捌きに出るが、後手も飛先を突き捨ててから飛車をいじめにきた

対して端に逃げられるのが先手の主張、しかし続く△3四角が好手

▲5四角を受けながら飛車取りを見せ、△5六金から△6七金や△6六金が狙い

先手も▲5四角から角を切って▲5五銀と暴れていく

後手は冷静に△2四歩と角の逃げ道を作り、▲3五金に△1二角!

なんだか怖いようですが、飛車が香の前にいるので端は攻めづらい

△2三角だと▲2六飛や▲3六飛からの▲2四金で当たりが強いということ


▲3六飛 △5五銀 ▲同 歩 △4五銀 ▲2六飛 △6二角
▲3六銀 △3四銀引 ▲同 金 △同 角 ▲3五銀打 △5六角
▲7七金 △7五歩 ▲同 歩 △8四飛

【第4図】
橋本 羽生_04

▲3六飛と回って次に▲2四金を狙うが、後手も銀を取って△4五銀と飛車をいじめる

▲同金も考えらたが、盤上の飛車が捌きづらくなると見たのか▲2六飛

対する△6二角がまたも自陣角の好手

根元の飛車を取る手を見せて▲2四金を牽制している

▲3六銀はつらい限りだが仕方ない

ここで後手には色々な手が考えられたが、羽生さんの選んだ手は△3四銀で金銀交換

飛車取りを防ぐ▲3五銀に△5六角と前に逃げた

次の狙いは△8六飛で歩を回収して△3四歩、なので先手は金を上がって歩を守る

後手は7筋を突き捨ててから飛車を浮き、遠く2筋に力を足した


▲4八銀 △7三桂
▲9六歩 △1二角 ▲9七桂 △6五桂 ▲8五歩 △9四飛
▲7八金 △9六飛 ▲2四銀 △7六飛 ▲3三銀成 △同 桂
まで78手で後手の勝ち

【投了図】
橋本 羽生_05

▲2八玉と寄りたいのだが、△3五角から△4七角成を警戒して寄り切れなかったか▲4八銀

後手は桂を跳ねて攻めに力を加えていく

ここに至っては先手に有効な手はほとんどなく、取られそうな桂をなんとか活用する▲9七歩

解説では100点満点の5点くらいの価値とのこと

当たりを避けて△1二角と引き、次はいよいよ△6五桂

金をどかされる前に▲8五歩と飛車を追うが、△9四飛が冷静だった

歩切れを解消されて先手の最後の主張がなくなった

もはや暴れるしかないが、△7六飛が最後まで冷静な決め手

飛車取りと金取りが残り、収拾が付かない先手はここで投了した

一番収拾が付かないのは、このダラダラと長い文章であった


A級順位戦最終日・一斉対局


観戦も解説も忙しいですが面白かったですね

といっても私途中で寝ちゃったんですけども

眠くて眠くて、どうしても起きていられなかったんです

解説が休憩してる間にどんぶらこ~どんぶらこ~



個人的に一番面白かったのは▲渡辺△郷田戦なんですが、

これは残念ながら、前半を見られなかったので総譜が手に入りませんでした

来月の将棋世界を待つことにします

唯一、早めに終わった▲橋本△羽生戦だけは、なんとか総譜を記録しておくことが出来ました

失くさないうちにここに書いておきましょう

観戦記みたいなものを書いてみたいので、長くなるから次の記事で


オンライン将棋【1】 - 将棋倶楽部24

とりあえずいきなりネタに困って、オンラインで出来る将棋サイトを紹介してみようと思います

将棋倶楽部24

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オンライン将棋の最大手

完全無料


操作性は良好画質にやや難あり

機能性は必要十分といったところ

常に数百人~数千人のユーザーがいるので、

深夜など、あまり人がいない時間帯を除けば相手に困るということはまずありません

マナーや規則には厳しい方で、不愉快なチャット反則行為を繰り返していると

簡単にアカウント停止になります

そのため、善良な皆さんであれば、盤外のストレスはそれほど感じることはないでしょう



上はプロも指していると言われるほどハイレベル

また、底辺の敷居も比較的高く、将棋を覚えたばかりの人ではまったく歯が立たない

底辺以上の棋力の人であれば、まず間違いなく自分と同レベルの相手を見つけられるでしょう

腕に自信がない人は、ここで本格的に指し始める前に、ハム将棋のような弱いソフトや、

もう少しレベルの低いサイトで修行してからの方が良いかもしれません

ハム将棋の平手ほぼ必勝できるレベルから、ある程度戦えるようです



登録が少々面倒ですが、携帯電話からの登録であれば簡単にIDを取得できるそうです

IDなしでもゲストログインできますが、

その場合チャット不可、レーティング不可など制限も多く、

本格的に使おうと思うならID必須です

IDを持っていると自分の棋譜や他人の棋譜を過去に遡って見ることが出来るのが嬉しい

サークルもたくさんあるので、気の合う仲間や師匠を見つけられるかもしれません



ここの段級の判定は一般的な街の道場よりもやや厳しいのですが、

このサイトでの段級がネット上の標準といっても過言ではないので、

自分の棋力を知るという意味でも、是非指してみてください

「私は24で初段です」

と言えばだいたい将棋が好きな人には通じます


何か書かねば

準備段階で三日坊主ではいくらなんでも・・・

でもそれが一番手間かかるのよね
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