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棋書紹介

棋書紹介 - 振り飛車4→3戦法

すっかり放置のこの頃
皆様いかがお過ごしでしょうか
わたしは角換わり腰掛け銀研究が読み終わらず、たまには気分を変えようと別な本を読みました
そんなんだからおわらねーんだよとか言わないで…難しいんだよう…

さて、せっかく読んだのでご紹介しましょう

  振り飛車4→3戦法 戸辺誠

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【級位者】 ☆☆☆
【初段前後】☆☆☆☆
【それ以上】☆☆☆


▲7六歩 △3四歩 ▲2六歩 △4二飛 ▲2五歩 △6二玉
▲6八玉 △7二玉 ▲7八玉 △3二飛 ▲4八銀 △3五歩

こんな手順で後手番でも石田流に組もうという作戦です

居飛車の作戦として紹介されているのは
・各タイミングでの▲2四歩の速攻
・角交換型石田流に▲4六歩▲4七銀型
・角交換型石田流に▲5六歩▲5七銀型
・△3五歩のタイミングで▲6六歩と角道を止める持久戦
・同じタイミングで角道を止めて引き角から押さえ込み
・同じタイミングで角道を止め、二枚銀から中央の位を取りに行く作戦
・△3二飛のタイミングで▲6六歩と止めて石田流を組ませない作戦

また、先手番で本作戦を使うと相振り飛車になる可能性があり
そのときの指し方にもページを割いています


基本的にどの形でも主導権を握れる手順が非常に明快にわかりやすく紹介されており、気分良く読めます
ただ、多岐にわたる形を紹介しているためか、戦法の歴史が浅いためか、あまり深くは突っ込んでおらず
私としても疑問に思ったことに解答が示されていない箇所が少々ありました
まあ自前の研究と地力で対応できる範囲だとも思うので、これ一冊で概ねこの戦法は使えると考えて良さそうです

最後に次の一手問題が20問
問題自体は単純な復習ではなく応用的なもので、単なるページ埋めという印象でもありませんが
問題に1ページ使って、さらに1ページで数手程度の解答、それが20問にもなるなら
やはり定跡ページの充実に当てて欲しいとも思いました


さて、本書の位置づけを考えてみます
級位者にとってはまず通常の先手番石田流を身につけることが先だと思います
石田流が得意戦法で、出来れば後手番でも使いたい
また、角交換四間飛車が得意で、戦法の幅を広げたい
そんな人にお勧めできる本だと思います


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棋書紹介 - 上達するヒント

    上達するヒント
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【級位者】 ☆☆☆☆☆
【初段前後】☆☆☆☆☆
【それ以上】☆☆☆


唯一無二!これに代わる本は他にないでしょう!

将棋を指す上で重要なキーワードを一つずつテーマとして取り上げ

それに沿った内容の将棋(海外のアマチュアの棋譜)を丁寧に解説していくという形式です

私もたまに偉そうに上達法みたいなことを書きますが

そんなことはこの本にほとんど書いてあるんですよ

しかもわかりやすいんです


級位者にとっては目から鱗ものだと思います

この本の内容を意識しながら指すかどうかで将棋の指し方が変わります

大げさではなく将棋に対する意識が一つ二つ上の領域に行けます


有段者にとっては、今まで築き上げてきた感覚を言葉にしてもらったような

より具体的にしてもらったような

そんな感じを受けるのではないでしょうか

私の場合、実際に言葉にしてもらうことで

実戦で考えるときにかなり楽になった気がします


将棋の読みは言葉です。手を読むのは頭の中で

駒がUFOみたいに飛ぶわけじゃなくて、言葉で考えているんですよ。



これは藤井九段の言葉ですが、私も同じです

もしかしたらUFOみたいに駒を動かして読んでいる人もいるのかもしれませんが

私は日本語でロジックを組み立てて読んでいます

数学の証明と少し似ているかもしれません

なので、こうしてわかりやすく言語化してもらうと非常に読みの助けになります


強い人は実際にこういったことを考えながら将棋を指しているのは事実です

既に身につけているという強豪以外は間違いなく上達の助けとなるでしょう

また、上達の過程で節目に読み返すというのもお勧めできます

以前は理解が難しかった項目も、少しわかりやすく感じると思います

そうして上達を実感すると、新たな勉強へのやる気も出てくるでしょう

そんな噛んでも尽きぬ味のある本です





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棋書紹介 - 光速の寄せ【総集編】

   光速の寄せ【総集編】
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【級位者】 ☆☆☆
【初段前後】☆☆☆☆
【それ以上】☆☆☆☆

旧版の5巻【寄せ手筋総集編】92問の新しい問題を加筆したものです

光速の寄せシリーズの最終巻を飾るこの総集編

前2巻とは毛色が異なる構成となっています

それぞれの戦型に対応する寄せの手筋を集めた前2巻に対して、

本巻は速度計算速度を逆転させる手筋が主なテーマのようです


加筆部分は創作次の一手実戦次の一手ということなので

第2章、第3章のような問題を増やしたと考えられますが

残念ながら手元に旧版しかないので加筆部分については言及できません


第1章 基礎知識確認編

即詰み、必至、速度計算、攻防手

詰めろ逃れの詰めろ、ゼ/Z(絶対詰まない形)、玉同士の接近戦


といった終盤の基本概念について丁寧に説明されています

終盤の基本知識として押さえておきたいことばかりなので

本巻を持っている人は、振り飛車編や矢倉編を読む前に本章を読むべきかもしれません


第2章 次の一手総まくり編

部分図による創作次の一手です

寄せ合いの問題なので、自玉周辺と相手玉周辺が示されています

単純な寄せでは負けてしまう、どうすれば速度が逆転するか?

玉同士の接近戦で逆王手の筋を避けながら玉頭の勢力を逆転させるには?

といった形式の問題です

攻防手、合駒請求、詰めろ逃れの詰めろ、受けの妙手、早逃げ、開き王手、打ち歩詰め

様々なテクニックを駆使して速度差、勢力差を逆転させます

寄せの問題というより寄せと受けを両方考える総合問題といえます

かなり難しい問題が多く、有段者でも苦戦するでしょう


第3章 実戦次の一手編

著者の実戦を題材にした次の一手問題です

羽生善治の終盤術という本がありますが、これの谷川浩司版といえます

一局の将棋の終盤を要所で次の一手を出題しながら進めていくという形式です

ただし羽生善治の終盤術はある程度わかりやすく寄せが決まる局面がテーマですが、

本章はギリギリの終盤をいかに勝つかという問題が多いため、難易度はハッキリこちらが上です

もちろん参考になる手筋ばかりなのですが、私の読みの量ではほとんど付いていけず

谷川先生の読みに圧倒されながら鑑賞するという感じでした

無理して読み切ろうとするより(もちろんそれが出来れば素晴らしいですが)

トッププロの思考を追体験するといった感覚が良いような気がします





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棋書紹介 - 光速の寄せ【矢倉編】

穴熊と並んで最も有名な囲いであろう矢倉

矢倉の戦い方を知っているわけではないが、とりあえず使っている

そんな人も多いのではないでしょうか

しかし振り飛車戦と違い、矢倉戦は相手の一番堅いところを攻めていくことになります

寄せ方が良くわからないという人もいるのではないでしょうか

矢倉の難しい定跡を覚えるより先に、矢倉崩しの手筋を多く知ること

これが矢倉を得意戦法にする第一歩となるでしょう


   光速の寄せ【矢倉編】
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【級位者】 ☆☆☆☆
【初段前後】☆☆☆☆☆
【それ以上】☆☆☆


旧版の3巻【矢倉くずし初級編】4巻【必勝!矢倉応用編】をまとめたものです

前巻【振り飛車編】と構成はほぼ同じですが、居飛車と振り飛車で違う囲いを使う

振り飛車戦とは違い、先後で同じ囲いを使う矢倉戦に二冊分の分量を割いています

なので、初級編、応用編の違いを中心に紹介してみます


第1章 基礎知識編

やはり金矢倉をはじめとする様々な形の矢倉の長所短所を中心に解説されています

しかし矢倉戦の囲いは先後とも同じ

では応用編で同じことを繰り返すのかというと、もちろんそんなことはなく

応用編では実際の矢倉戦で頻出の、より実戦的な知識を中心に解説されています


第2章 光速の手筋編

ここでは初級編も応用編も実戦的な手筋が紹介されているのですが

難易度にそれほど差があるとも思えないので、

単に紹介する手筋を二分割したという面が大きかったのかもしれません


第3章 光速の即詰み編

こちらは難易度にも多少差がつけられていると言えます

応用編では級位者向けの問題がなく、かなり長手数の読みを必要とする問題が増えています

しかし初級編の問題も充分に難しいものもあり、手応えのある内容でしょう

応用編の問題は力尽くで詰ますような問題が多いので

個人的な感想としては初級編の方が詰将棋として良い物が多い気がします


第4章 実戦次の一手編

前巻【振り飛車編】にはなかった3択の次の一手問題

2冊分の余裕で入れられたものでしょう

これも難易度に明らかな差があります

直接的な手筋の多い初級編に対して、応用編では手が見えづらい漠然とした局面

複雑な変化を読み切らないと踏み込めないような手が増えています


第5章 実戦編

前巻同様の著者による自戦解説

棋譜並べなのであまり深く考えずに盤に並べながら読みましょう

わかりやすい解説で谷川先生の寄せの構想を堪能できます




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棋書紹介 - 光速の寄せ【振り飛車編】

高校の頃、学校で将棋が流行ったことがありました

そのときに友達の一人が持ってきたのが光速の寄せの2巻でした

興味を持った私は学校にいる間だけ貸してもらって読みました

入門書、詰将棋以外で初めて触れた本格的な将棋の技術書でした


   光速の寄せ【振り飛車編】
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【級位者】 ☆☆☆☆
【初段前後】☆☆☆☆☆
【それ以上】☆☆


囲いの崩し方を知っているかどうかで中終盤の速度がまるで違ってきます

相手の陣形のどこを狙えばいいか、そのためにどう駒組みすべきか

それが自分の中で組み立てられるからです

この本は囲いの崩し方を中心に終盤の寄せの技術を解説したシリーズ

旧版の1巻【振り飛車破り】2巻【振り飛車で勝て!」の内容をまとめたものです



1章の基礎知識編で振り飛車戦で使われる囲いの特徴が説明されているのですが

これがなかなか秀逸で、その囲いにおける終盤の考え方がよくまとめられています

自分と相手双方の囲いのどこが弱いのかは把握して戦いたいものです


2章の光速の手筋編がこの本のメインとなる部分といえます

改めて読んでみると居飛車穴熊崩しの手筋が少し薄いような印象を受けましたが

他の囲いには十分な問題を割いていると思います

特に船囲い崩し類似の本よりも詳しいのではないでしょうか


3章は光速の即詰み編

問題はここなのです

有段者におすすめする場合には大した問題ではないのですが

級位者にこの詰将棋はかなり難しいのではないでしょうか

あまりに難しいと感じたら、すぐに答えを見てしまうことをお勧めします


4章は実践編

谷川九段(当時は何かタイトルを持っていたと思いますが)の自戦記です

最初に中盤の方針終盤の目標を示しているのが面白い

寄せを意識した構想の立て方の勉強になると思います

解説もわかりやすいので棋譜並べ初心者にもお勧めできます





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