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上達の道

上達の道【4】 - 感想戦

「最大に効果ある上達法は感想戦です。」

将棋倶楽部24道場の下に書いてある言葉なんですけどね

この言葉が本当かどうかはわかりませんが

実際にはしっかりした感想戦ってあまり機会がありませんし

そもそも上手く出来ないって人もいるようです

ちょっとこれについて書いてみようかなと思い立ったわけです



一局指し終わったあとで、その局を振り返って検討するのが感想戦なんですが

理想は初手から並べ直して検討することですね

ネットでなく盤を挟んだ将棋では初手から並べ直すなんて無理って人もいますが

これは定跡知識などで形に明るくなることや、しっかり意味(思考)を込めた手を指すこと

そういったことで改善されると思います

ちゃんと考えて意味のある手を指せば、それは覚えていられるものです

プロも意味のない手が続く将棋は覚えられないし、頭で再現するのも難しいと言います


さて、実際の感想戦ですが

初手から並べていき、疑問に思ったことを相手に訊くというのが基本となります


この局面でこっちの手を選ぶとどう指すつもりでしたか?

こう指すつもりでした

(と、一緒にその展開を指してみることになるでしょう)


この手を指さなかったのはなぜですか?

この手がいやでした/気がつきませんでした/こうされたら全然駄目でしょう

(3番目の答えが返ってきた場合はちょっと恥ずかしいです)


時には対局者以外の意見や疑問が聴けることもあると思います

特に自分より上級者の意見はありがたく拝聴しておきましょう



事情があって(時間がない、相手が面倒がるなど)初手からは無理なこともあります

そのときは1つか2つくらいに絞って教えてもらいましょう

その局で最大の勝負所だと自分が思った局面、終盤の難所といったところですね

盤面で再現できない場合も多いので頭の中で思い浮かべる必要があるかもしれません



まあ、こんな風に相手が感想戦に付き合ってくれたら良いのですが

実際そうもいかないことが多いですね

正直、負けた直後に自分から感想戦をお願いするのはつらいし

勝った方から感想戦を提案するのもなんだか言い出しづらいのです

対局開始時に感想戦したい旨を伝えておくのも手ですが

多くは(特にネット将棋では)そのまま終わって解散でしょう

しかし、そこで終わってはもったいない

一人で感想戦するにはどうしたら良いでしょうか


1つは自分で局面を動かして、自分がミスしたんじゃないかと思われるところを検討します

自分の中で結論を出せば消化して次に活かしやすいものです(間違っていたとしても)

もう1つは、将棋ソフトの検討機能を使うことです

最近はそこらのアマ強豪より強くなり、プロにも届こうかというレベルに達していますから

市販のソフトのレベルも高く、中終盤に関しては結構いい手を教えてくれたりします

欠点は序盤や形勢不利な場合の指し手に難があることや、時間がかかること


私の場合は併用ですね

基本的には一人感想戦で結論を出しますが

どうにも手に負えない場合はソフト先生に頼るといった具合

完全に信じているわけではないですが、ソフトはこういった指し方を選ぶのかと

一つの方針として参考にしています



一局終わって、さあ次の対局というのも一つの楽しみ方ですが

感想戦で振り返ってみるのも、積み重ねるときっと得るものがあると思います

特に盤を挟んでの感想戦は結構面白いので、機会があれば積極的に訊いてみてください

ネットを挟むより少し素直になれます





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上達の道【3】 - 一手入魂

中級者以下で、特に伸び悩んでいる人に考えてほしいことです

テストみたいなものですが大事なことだと思います

まず一局指してください

そして棋譜を保存してください





指しましたか?

では以下を反転して読んでください


↓ ↓ ↓
今の対局の棋譜に初手から最終手まで

自分が指した手に注釈をつけられますか?

何を考えてその手を決めたのか、自分なりに具体的な考えを持って指しましたか?

そして、書き出した手の意味が、その前の手の意味と不整合はありませんか?



A 手の意味に不整合なく、他人に説明できるほど説得力のある内容になっていたら合格

  あなたは自分なりの考えできっと上達していけます

  もし今伸び悩んでいたとしても、原因を一つ絞り込めます


B 書き出すことは出来るけれど、手の意味が不整脈を起こしていたら

  今後は方針になるべく一貫性を持たせるように意識して指してみてください

  ちなみにこの不整脈を「変調」といいます

  プロでも変調はありますが、なるべく減らすように意識することが大事です


C そもそも全部の手の意味を書き出せないという人は不合格

  それでは感想戦も上手く出来ません

  なかなか上達しない級位者の典型的なタイプの一つではないかと思います

  「自分はこの手を指したとき、こう考えて指したんだ」と言えるように

  これからは自分の意志を込めた意味のある手を指しましょう







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上達の道【2】 - 「大局観」の正体を考える

「大局観」言葉はあるが、それは具体的にどういうものだろうか

一介のアマチュアに説明できるのか

まあ自分なりの感覚を言語化ということでやってみましょう

きっとひどい文章になるに違いありませんが

奇特な人は読んでくれるかもしれないと期待して



まず避けて通れない要素として形勢判断があると思います

棋書などでは4つの要素を基本として説明されています

①駒の損得

②駒の効率

③玉の堅さ(広さなど含んだ安定度、寄せにくさ)

④手番


これらの要素を複合的に考えていくわけです


taikyoku 01

センスのない局面図で申し訳ないのですが、これを例に考えてみます

駒の損得はありません

②先手の銀が遊び駒であり、右桂も使えていないのに対して、

 後手に遊び駒はなく、取られるだけになりがちな振り飛車の左桂攻めに使えそうです

(このように各駒をそれぞれ比べていくと、最初はわかりやすいかもしれません)

③先手が居玉なのに対して、

 後手は7筋まで玉を囲って堅さ・遠さは大差です

手番は先手が握っています

 次に好きな手を指せるのは大きなポイントです


手番を握っている先手はそれを活かしたいのですが、

これだけ玉がしっかりしていると、何を指してもすぐには響いてきません

また、駒の効率が悪いために狙える筋も多くはありません

そして、先手の攻めが落ち着けば、堅さ・駒効率に優る後手の反撃を

居玉で受けなければならないわけです

当然後手が優勢です


さて、ここで突っ込みたいかもしれません

「おまえは対局中にこんなことごちゃごちゃ考えているのか?」

実際ここまで細かく考えているわけではありませんが、

重要なのは自分と相手を比べて、双方の主張点はどこなのかを把握することです

この場合の先手の主張点は手番だけ、後手の主張点は堅さと駒効率です

そして、今どちらが良いのかを正しく知ることも重要です

その情報をどう使うかというと、次に何をするべきかを考える材料になるんですね


持っている武器を活かしてどうするべきか

優勢の側はなるべくシンプルに考えられる局面に持って行く

相手より堅いから多少遅くても確実な攻めで攻め切れそうだ

相手が無理攻めをしているから切らしてしまえば良い

相手に有効な手はないから陣形を整備して堅さの差を広げよう

同様に有効な手がないから攻めに力を足して切れない攻めにしよう

などなど、そういったわかりやすい方針を考えます


劣勢の側は局面を複雑化するように指します

数少ない主張点をどう活かすのか

駒は得しているのだから、なんとか攻めを切らせば勝てる

攻め続けられているが、こちらの攻めも迫っているので一手空けさせればなんとかなる

遊び駒があるが、手番は握っているので、それを使って遊んでいる駒を立て直そう

駒損がひどい手番は握っている手番を離さずに攻めきるしかない

こうした方針に沿った、かつ読み切るのが難しい手をひねり出すわけです


【形勢判断】
   ↓
【主張点と優劣の把握】
   ↓
【それに沿った方針を立てる】


この流れを「大局観」だと私は考えています

これを一局通して、それほど意識しなくても自然に考えていられるようになれば

あなたの大局観が育ってきているということなのだと思います





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上達の道【1】 - 詰将棋考

今回は将棋を強くなるための勉強法の中でも定番中の定番

詰将棋について考察してみたいと思います

実は私、習慣的には詰将棋をやっていません

プロから上級者まで、教える側は口を酸っぱくして詰将棋詰将棋と言いますが

残念ながらそこまで楽しくないんです

少なくとも毎日やるほどの楽しみは見いだせません



では詰将棋を毎日やらなくても上達するのか

そもそも詰将棋の効果はどういうものなのか

それは他のことで代用可能なのか

それを考えてみましょう



まず第1の効果として、個人的にはこれが最も大きいと思いますが

詰む形詰ますための手筋を覚えることが挙げられると思います

詰将棋で使われるような手筋は自力で発見するのは困難なのです

詰むとわかっている詰将棋だから、そのような可能性まで考慮できるのです

そして詰将棋でそれを覚えたから、実戦にフィードバックされるというわけです

すぐに答えを見る同じ問題を何度も解く、といった方法を勧める人もいますが

この目的を達するためには有効な手段だと思います



第2の効果読む力が付くということ

将棋における基礎体力に当たる能力と言えます

これは考えることそのものに意味があるわけですから

同じ問題を繰り返し解いて覚えるということはあまり意味がないかもしれません

盤に並べて駒を動かしながら解くというのも良くないと言えるでしょう

実戦でそんな真似をすればもちろん反則です

自分にとって少し手応えを感じる程度の問題を、頭の中で解くというのが良さそうです



第3の効果自玉の危険に気がつきやすくなるということ

敵玉を詰ます能力に長ければ、自玉が詰まされる筋も見えるようになるわけです

これについて、詰将棋作家として有名な浦野八段がこう言っていました

本を逆さにして問題を解くと良い、と

しかしこの技は人に見られるとちょっと恥ずかしいので

本にカバーを掛けるか自分の家でやった方が良いかもしれません



他にも色々効能はあるのかもしれませんが、

私の考えではこの3つが大きいのではないかと思います

このうち、1つめだけは代用が難しいのではないかと思いますが、

2つめ3つめについては実戦が十分な代わりを勤めてくれるのではないでしょうか

読みについては終盤だけでなく、一局通してずっと読み続けているわけですし

守りをおろそかにすれば、当然痛い目をもって教えてくれます



私は詰将棋をあまりやりませんが、実戦対局は1日5~10局以上

暇なとき多いときでは20局~30局ほどもやることがあります

これが詰将棋の代わりをしてくれていると感じているのです



つまり、最初に手筋を覚えるまでは詰将棋にお世話になるのです

1~5手で実戦形に近いものがベストだと思います

主要な詰め手筋は5手まででほぼ網羅できるそうです

それを達成すれば、あとは詰将棋は気分転換程度に使い、

対局で上達していくという方法も考えられる(私はそうしている)わけです



もちろん詰将棋を毎日継続していれば、更に強くなっていた可能性はあります

私より強くなりたい人、詰将棋が楽しい人は是非やってください

しかし私のような三日坊主には苦行は出来ませんので、

自分が楽しいと思う対局をメインに据えて頑張るのです

楽しいと思うこと続けられることが最良の勉強法であろうと思います





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